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■触らないように
俺は母の元へゆくと、母は一旦おじさんも呼び出し、2人で俺の体をチェックする。

「よいしょっと
ゆうくん、これ強く掴んでみようか」
っと俺の目を塞いでは、一生懸命俺の手のそばに何か重いものを置く。

俺はそれを一生懸命ギュッッと力強く掴むが、それは壊れたりはしない。

「うん、ストレスとか多かったし、ちょっと早まって来たかと思ったけどまだなんとか大丈夫みたいだ」

っとおじさんは重いそれを持つとどこかに置く。

「でもしばらくは人に触るのは危ないかもしれないね
もう8つになる手前だし、祐太と先生にも言っておくから、絶対に触っちゃダメだよ?もちろんゆいちゃんにも…」っとおじさんは言うと、俺はコクリと頷いた。

「でもおじさんとしては一旦学校を休んだ方がいいかもしれないな…学校にいられなくなったりするだろうし…ここからは本当にこの家族は辛い人生になるかもしれないな…」
っとおじさんは続けていう。

たしかに人に触れないようにっというのは簡単な事ではのかもしれない。
何が起きるかはよくわからないが、もし無意識に触ってしまって"ごめんなさい"ですまないような事が起きれば、どうなってしまうだろう。

しかし俺はチラチラと、俺の部屋にいるゆいの方を見る。
最近ゆいの元気がないが、なぜか家では元気なのでゆいが元気のない理由はきっと学校にある。

早く悩みも解決してあげたいし、理由も気になるので「大丈夫、触らないように頑張るから…」っと引き続き学校へ行くことになった。


人に触っちゃダメとは言われたが、これがなかなか難しい。

家では「お兄ちゃーん♪」っとゆいが毎度の事ながら俺に抱きついたりベタベタとしてくるので、「だめだよ、今俺に触っちゃダメなんだって!」っと注意するも、「えええ?!無理無理ー!」と抱きしめるのを止めない。

学校でも祐太と先生に伝わったにしろあまり意味がなく、「ゆうくーん♪」っと女子が俺に触ってくるので、「ごめん!」っと女子から逃げるようにして女子を守るようにした。

そのせいか俺はだんだんと再び孤立をするようになってしまった。

女子に嫌われたわけではないようなのだが、俺が遊べなくなったせいで気がなくなったのかもしれない。

再び孤立してしまったけれども、たまに祐太やら尚樹やらが声をかけてくれるのでそこまで苦痛ではなかった。

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