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■ゆいの異変(END)
もともと本を読んでいたため、小2の勉強も楽々とこなし、最近になると足も速くなり、ボールを投げる距離も増えて、パワーもゆいに負けないくらい強くなった。
明らかに身体能力はどんどん上がっている。

そして男の子離れしたかわいい容姿が女の子の憧れの的になり、学校では欠点などがない、完璧な男の子として扱われるようになっていた。

そんな俺は相変わらず寄ってくる女子と毎日遊んでいる。


逆にゆいは、不器用で天然でスポーツは苦手なのだが、実際の体力は男の子にも負けず、フレンドリーな性格と元気なところから、ほとんどクラスでは男子と毎日遊んでいた。

そんな忙しく正反対な双子だが、帰る時だけは一緒にいることにした。

「一緒に帰ろー!?」っと聞いてくる女子も多かったが、俺はすべて断って、ゆいと一緒に帰った。

そんないつもの下校時間、ゆいはなんだか顔を真っ青にして教室から出てきた。

俺は「どうしたの?」っと聞くと、「え…?なにがー?」っとゆいは明らかに作り笑いとわかる表情をした。

「いや、なんかすごく真青だよ…?」っと聞くと「ふぇえ?そうー?」っと首をかしげると、サッサと学校の外へと早歩きしてしまう。

その姿はなんだか昔の自分を見ているようだった。

だがしかし、ゆいに限ってそんなことあるのだろうか??

ゆいは嘘をつくのが少し苦手だ、だから何かあるのは間違いない。

それでもゆいはいつも、だれとでも仲良くなれた。
だからゆいに人間関係になやみなんてできないと思っていたが、やはり何度見てもゆいの姿が自分の行動と重なって見える。

まさかゆいがいじめられている??

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あきゅろす。
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