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■脱出大作戦
ふたりが兄を箱にいれると1度血をかくすためにふたりは服を着替えに行く。

そうして祐太は冷静になって考える。
「ねえ、ゆい…かべにさしてあった刃物がオノのしょーげきでおちてるよ、あれがあればにげ出せるよ」っと、祐太はゆいに小声で声をかける。


「え?でもどーやって?」っとゆいが返すと、「いまからゆいのヒモを解くから、解けたらゆうを持ってにげて…ゆいのゴリラパワーならいけるよ」
っと祐太は言った後、体をうまく動かしては落ちてた刃物を口で加えて、ゆいの紐を切ってゆく。

「でもゆーたくんは…」っと、私は心配そうに見つめると、「おれはだいじょうぶだから…さぁいって」っと紐が解けるとそう言い、ゆいを見つめ返した。

それでも「だいじょうぶ…さんにんでいこうー」っとゆいは刃物を手に持つと、祐太の紐をほどいてゆく。

「でもおれのいえはここだし…にげるばしょなんてないよ」っと祐太がいうと、「あるよ、きっとある」っと私はいい、「行こう」っとふたりが来ないうちにゆうくんが入った箱を2人で持ち上げる。

「ゆうくん…ゆいだよ、今たすけたからいたいのガマンしてね」っと私は兄に声をかけると、2人で走り出す。

「どこまでいくの?!」っと祐太が聞くと、「とりあえずゆいんち!おかあさんにみせても困っちゃうかもだけど!」っと走り続けた。

しかしさすがに2人で持って走るのもかなりキツイ、あまり距離が進んでないのにも関わらず、すぐに気づかれてしまい、男はこっちに向って走ってくる。

さすがにやばいと感じた。
その時だった。

「やぁ…オタクは相変わらず荒っぽいんすねー」っと、今まで入院していたゆいたちの味方のおじさんが車に乗ったまま真ん中に割り込んできた。

「おじさん!」っとゆいは嬉しそうに叫ぶとダンボールを持って近寄り、「ここにゆーくんがいるの!たすけて!」っと声を叫ぶ。

「ゆいちゃん、とっとといこうか、そこの友達もね?」っといい、「祐太くんいこ?」っと私はダンボールを置いた後に祐太に手を差しのべる。
「うん…」っと祐太は複雑そうに車に乗ると、「おい、祐太!家族を裏切るのか?!」っと男が声をかけてくる。

それに対して祐太は「にいにたちとおとうとたちをころしたひとに言われたくない!」っと言うと、扉を閉めては、車は走り出した。

「これでよかったのかな…おれこれからどうすればいい?」
っと祐太が問いかけると、「そんなのお安い御用さ、おじさんの家は最近へやがひとつ空いたからね、女の子がつかってた部屋だけど」っとおじさんは言う。

「そういえば祐太くんってにいに"たち"とか、おとうと"たち"って言ってるけどそんなに兄弟が多いの…?」っと恐る恐る聞くと、「うん、母違いが多いからあれだけど一応山を抜けた当時は43人兄弟なんだけどまだ増えてるかもしれないよね、それがどうかしたの?」っと平然といい、「ええええええええええええええ?!?!」っとゆいがおっきな声で叫ぶ。


40?!

そんなのって可能なの?!?!

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あきゅろす。
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