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■それぞれの居場所
それから授業が終わる度に、俺は女子に話しかけられるようになった。

みんな俺が男の子なのを忘れてしまうのか、サイドテール一つで女子の和に入れられるようになっていった。

それでも中身は男なので時々疲れるが、学校に居場所がなかったので、嬉しくなってしまう。

それでもこんなに女子とばかりいて、男子からはやっぱりいじめられないだろうか…、っと不安になってしまう。

思わず祐太と仲が良い男子の方をみる。

しかし、男子はまったく俺に気にも止めない。

しばらく女子とおしゃべりしながらビーズで遊んでいると、ふっと廊下でゆいが走り回っているのが見える。

「ちょっと俺、ゆいちゃんのとこいってくるー」っと俺は一旦立ち上がると、「えー??もうちょっと遊ぼうよー!」っと1人が俺を引き止める。

俺は仕方なく座ると、その女子は「ゆいちゃんもゆいちゃんでゆーたくんおいかけまわしてていそがしそうだし、今はほっといたほうがいいよー」っと声をかける。

ココ最近ほんとうにゆいと祐太は仲が良い。
ゆいは昔から動き回るのが好きで、パワーもあるので男子と遊ぶのが相性がいいのかもしれない。
そのせいか、今では学校にいる時は物静かな俺より、やんちゃな祐太と基本的に一緒にいることが多い。

そんな様子を見て再び俺の心にモヤモヤとしてしまうものが現れてしまう。

この感情は一体何なのだろう…?

しばらくモヤモヤとしているとぼーっとしてしまう。

すると1人が「ゆうくん!」っと必死に声をかけてくる。

俺はハッとして、「わっ、ごめんっ」っと我に返る。

「ねえねえこれかわいくできたー♪」っと作ったばかりのアクセサリーを俺の腕につける。

「うん、かわいいね♪」っとお返事すると、女の子は嬉しそうに「ふふん♪」っと満足そうにしている。

ゆいと遊べないのはさびしいけれど、ゆいは俺がちゃんとした学校生活を送ることを望んでくれてたし…。


これでいいんだよね?

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あきゅろす。
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