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■モヤモヤした気持ち
祐太がいないため、多少は平和…、と思いきや。
俺のクラスにそんなに大きな変化はなかった。
祐太はいなくとも、祐太の友達にはさんざんにひどいことを言われてはいじめられ、先生はもちろん何も言わず、久しぶりに感じたひどい状況に俺は半泣きしたまま帰ってきてしまった。

「ゆうくん?!やっぱまたいじめられてきちゃったの?!」っとゆいは俺の頭をなでると、「よしよしっ」っと俺を一生懸命慰めた。

俺はまだ落ち着けず、目をこすっていると、「やっぱりピンクのかみの毛がりゆうなのかなぁ…」っと自分の髪留めの黒い方を片方とっては、俺の髪に結んだ。

「うん、やっぱりお兄ちゃんきれーなかみの毛してる♪」っと満足そうにながめると、「お兄ちゃんはどうどうとしてたらいいよ♪こんなにもきれいなんだから♪」っと言い、俺をぎゅっと抱きしめた。

「綺麗っていわれてもうれしくないよ…俺男だし…」っと俺はいうと、「どうしたの?大丈夫?」っと母がやってきた。

「あのね、お兄ちゃんまたいじめられたからママはどうにかできないのー?」っとゆいが母にいうと、「わたしも、ゆいちゃんの先生に教えて貰って、昨日霊崎さんってところに電話したんだけど、まったく相手にしてもらえなかったのよ…」っと母は言う。

俺はだんまりとしていると「でも今日はゆうたくんやすみだったし…、まだいじめてる子いるみたいだからそっちにもかけてよー!どうせゆうたくんの友だちだとおもうしー」っとゆいは言い、「わかったわ、その前に1度先生に聞いてくるわね」っと母は頷いて、再び俺達から離れる。

「あ…、そういえばお母さんにききたいことがあったんだった…」っと俺が言うと「え?なになに??」っとゆいが聞いてくる。

「いや、ほんとにピンクの髪の人は俺達だけなのか怪しいなって思って…」っと言うと、「それゆいもいわかんかんじてるんだよねー」っと言い出し、「あのね、ゆうたくんが、ピンクのかみの人をおやまの写真からみつけたんだよー」っとゆいが話す。

「え?」っと俺はびっくりすると同時に、また少しモヤモヤとしたものが心に現れる。

「そうだ!ほんにんに聞いてみようよ!
やっぱりあんなりゆうじゃないと思うんだよね…しゃしんを見せてきたのって…
もっと、もっとだいじなりゆーな気がするっ」

っと、ゆいは真剣な顔で言う。
それに対して俺は「いたずらじゃないの?」っとちょっとモヤモヤを態度に出しながら言うと、「ちがうよ!わざわざあぶないところいかせるようなそんなことする子じゃないもん!」っとゆいは言うが、俺はさんざん祐太には痛いことをされているので、「勝手にすれば…?」っと俺は冷たく言ってしまい、自分の部屋に1人、戻ってしまう。

その後すぐにゆいが外に出ていく音がする。

あんな態度をとってしまって怒ってしまっただろうか…。

不安になりながら自分の頭を触ると、ゆいが俺の頭に付けてきた髪留めが解けて床にポトンと落ちる。

そしてなんだか後悔してしまう。

俺はお兄ちゃんなのに一体何をやってるんだ…。

後で、きちんと謝ろう。

俺は黒い髪留めをぎゅっと握った。

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あきゅろす。
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