■ゆいと祐太
学校につくと、ゆいの担任の先生が駆け寄ってくる。
「ゆうさんもう大丈夫なの?!」っと声をかけると、「大変…、怪我してるじゃないっ」っと俺の怪我を見てはびっくりしている。
「大丈夫です…
体の痛みは…慣れましたから…」
っと、ちょっと人見知りを発動しながら、さっさと教室に向かってしまう。
教室の前に立つと、やっぱり怖くて俺は立ち止まってしまう。
痛いのは慣れた、っと言ったものの…、メンタル面での俺は、けっこう弱いほうで、なかなか恐怖がなくならない。
けれどこの悩みを解決しないと、俺はまた家族の一員ではいられなくなってしまう。
俺は勇気を振り絞って教室の中に入った。
すると、いままで必ずクラスの中心にいた、祐太の姿がない。
それでも、俺はほかの皆にも俺はよく思われていないので、周りを警戒しながら歩く。
すると、「まじかよっ」っと祐太のグループにいた1人が、久しぶりに現れた俺を見てびっくりしては、嫌がっているような顔をする。
それに気づいた俺は、悲しくなるが、我慢する。
それでも、ここ最近はよっぽどのことがない限り、前のように勝手に頻繁に瞳が発光しなくなってきているので、それだけはすごく助かった。
「ねえ?聞いた?祐太今日休みなんだってー」
「そうなの?珍しいなー」
っと、隣の男子が話している。
祐太は休みなのか…、それならちょっとは気が楽かも…。
っと、少しホッとしてしまう。
すると、「お兄ちゃん!ゆうたくんいないー??」っと、ゆいが教室に入ってはキョロキョロとしている。
俺は、「今日は休みだって…」っとゆいに伝えると、「えー?!」っとびっくりしている。
すると、ゆいは「かぜとかだといいけど…まったくぅ…」っと、なんだか心配そうにしているようだった。
その様子を見て俺は。
もしかして、ゆいと祐太は仲がいいのか…?
俺がいない間に…??
っと頭を横切った。
それは、なんだか俺にとってはいいものではなく、心を酷くモヤモヤとさせた。
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