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■いじめっ子霊崎祐太
学校楽しくするにはやっぱりいじめをなんとかしないとなー…っと、また課題が振り出しに戻される。

ゆうくんにストレスを与えてはいけないというのが本当の理由のようで、知らないあいだにストレスを抱えていたゆうくんを特に怖がって母は閉じ込めてしまったらしい。

それでも閉じ込めて更にストレスを抱えてしまったゆうくんに、母はすごく怖がっている。

それでも、あのおじさんと話してから、なんとか母も慣れるようにと頑張っている。

未だに理由はわからないままだけれど…、それでも母がゆうくんと向き合い治そうとしているのがすごくわかって、なんだか嬉しかった。

そういえば、父はゆうくんが誕生日を迎える度に恐ろしいことが待っているというようなことを言っていたような気がする。
8歳の誕生日をむかえたら、母は大丈夫なのだろうか?
そもそも、次は何が起きるんだろう?


そんな不安を抱えながら、ゆいは冬休みを終えた学校の教室に入った。

わからないことがいっぱいだけど、まずはどうにかゆうくんのクラスをなんとかしなくちゃいけない、とりあえず祐太くんがクラスで一番中心の存在なので祐太くんさえなんとかすれば、大丈夫なのかもしれない、っと最近思うようになった。

そんな祐太くんは相変わらずやんちゃで、口が悪く、先生さえも困らせるような問題児だった。

授業中どこかに行ってしまったり、聞けば、ゆうくん以外の子にもいじわるをしていることがあるらしい。

そしてフッと愛梨に言われたことを思い出す。

祐太くんにはアザが異常に多すぎると言うこと。



休み時間になると、ゆいは廊下を愛梨と一緒に歩いていた。

すると祐太グループは相変わらずひとりを取り囲んではまた知らない子に意地悪している。
なにかものを取り上げては返さないで、ワイワイ投げあっているようだ。

「ちょっと!またやってるの?!」
っとゆいが祐太に声をかけると、「またかよ!おまえしつこいんだよ!」っとゆいに強気で怒ってくる。

ゆいが、取り上げられたものをパッとあっさり祐太から取り上げると、「はいっ」っといじめられてた子に渡す。
すると「ありがとうっ」っとその子は走り去っていった。

「女のくせにちからつえー!ゴリラじゃん!」っと祐太がゆいにからかうようにいうと、「ちがうもん!」っと、ついつい喧嘩になってしまう。

「やめなよ二人ともー」っと愛梨が止めに入ると、再びフッと思い出す。

「そういえばゆーたくんなんでピンク色のかみの人見つけたのおしえてくれたの??あれゆうたくんなんでしょ??」っと言うと、「あれ?ゆうがとじこめられてたんじゃないの?さいきん見なかったのにざんねーん」っと言い張り、ゆいは思わず祐太にゲンコツで殴る。

「やっぱりゴリラじゃんっ…いったい!」っと、本当に痛そうにしている。
そういえば兄も涙目だったし、ゆいって本当に結構力強いのかな??よくわからないけど…

「そういえばさっ」
っとゆいは祐太の腕を捕まえては袖をまくる。

「なっ、なんだよ!」っと暴れているが本当にゆいは力が強いほうなのか全くきかない。

「ゆうたくん…、ふくの中とかすごいアザあるよね…なんで??」っとずっと疑問だったので本人に直接聞いてみた。
そして「かんけいないだろ!おまえにはそんなの!」っと、なんとかゆいの手から逃れては、慌てて逃げ出していった。

「あれはやっぱりやばいパターンだよきっと…」っと逃げ出している祐太をみながら愛梨は言う。

「そういえばあいつんち行ったことないよなー」
っと祐太の友達同士がしゃべり始めた。

「そうなの?かなり仲良さそうなのに?」っとゆいが2人に聞くと、「なんかいやがられるんだよ、というかおやがゆるしてくれないって…」っと答えてくれた。

「本当にやばそうだよねー」っと愛梨が再びボソリという。


やばい?やばいって何がだろう…?

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