闇夜の月
6
あっさりと言われてしまった。
まぁ、誰だって人をからかう為だけにそんな話を使ったりしないだろう。それでも…
やっぱり、嘘であってほしかった…。
「で、でも、そ、そんな事私聞いてない!」
私は、声を大にして言った。
だって、聞いてないもん。
「てか、王太子自ら王宮に来るの!?」
ありえない…。
普通王太子自らなんて絶対来るはずがない。
だって、王太子といったら将来その国を継ぐことが決まっている人だ。
そんな人が自ら来るわけがない。
というか、嫁ぐにしても会うだけにしても、普通女性の方が相手の国に行く…ハズ。
いくら私だってそのくらいの事は知っている(ま、そう言われたって行く気なんてないけどね)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!