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闇夜の月



……は?…な、にそれ…。わ、私そんな、こと、し、知らない。

ユキナの言葉を聞いた瞬間私は、頭が真っ白になった。

「……」

「サリア様?」

「な、にそれ…」

ようやく私は自分の声を絞り出すことができた。

「ですから、今日サリア様にお会いするために隣国の王太子様がこの王宮に来られます」

ユキナは、さっきと同じ様な内容をもう一度言った。



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