小説
笠野田×ハルヒ(ラブラブ??
これは,笠野田君事件の時の裏話である・・・
ガチャ・・・
「あの・・・すぃやせん」
放課後の第三音楽室に現れたのは,笠野田組C代目,目付きが悪く「人間ブリザード」と呼ばれ恐れられている,
笠野田律。1−D。
「「ボサノバ君じゃーん☆久しぶり〜」」
「あ゛ あ゛・・」
しかし,笠野田君は本当は優しい性格で,それを知ったハルヒに恋をした。
ハルヒに告白する事は出来なかったが,懸命な彼を見て皆笠野田を信じ,
・・・彼は多くの友達を
手にする事が出来たのだ。
「おぉ!ボサノバ君!いらっしゃい!」
「す,須王先輩,こんにちはッス・・・」
「笠野田君。またホスト部に何か用かい?」
パタン,と出席簿を閉じる鏡夜に,ぞくっと寒気がした。
「あ,いぇ・・・あの,ふじ「あ カサノバくん!」」
紅茶を持ってこちらに駆け寄って来るのは,
愛しい人,藤岡ハルヒ。
「藤岡っ・・・///」
「久しぶりだね。いらっしゃい。今日はどうしたの??」
藤岡に会いに来ました。
なんて言える訳ねぇぇ!!
「あ−・・久しぶりに挨拶に///」
もっとマシな言い訳出来ねぇのか俺!
「ふぅん。まぁ,ゆっくりしていってね。」
その笑顔が反則だよぉぉ!!
あぁ もう可愛い・・
やっぱり藤岡はモテるよなぁ・・・
須王先輩は明らかに藤岡の事好きそうだし・・
負けるかも。。
いや!!俺も男だ!
藤岡に告白する!
・・・二度目の!(?)
キーンコーン・・・
「さて。部活終了時間だな。」
ホスト部にいた女の子はゾロゾロ帰っていった。
よぉおし!!!
藤岡を呼び出して告白だぁ!
「藤岡!」
「ん?なぁに?」
「えと,あ・・・園芸部で作ったキュウリが出来てさ,あげようと思って」
すると,パァッと藤岡の表情が明るくなった。
「わぁ!くれるの?ありがとう!」
可愛いッ・・
「じゃ,じゃあ園芸部の方まで来てくれよ。」
「うん!」
藤岡のオーラに,ピンクの花が散っているように見えるのは俺だけか?(笑)
−園芸部−
「ほら,これなんだけどよ・・」
俺は藤岡に見えるように
キュウリを自分の方に向けた。
「わあ,こんな大きいの見た事ないよ!園芸部って凄いね。」
ニコニコしながらキュウリを見つめる藤岡。
よし,今だ。
「あのよ,藤岡っ・・・」
「え?」
「俺・・・俺ッ」
「・・・?」
「藤岡の・・・・事が・・・」
ドクドクドク・・・
「藤岡の・・・事が」
「自分の・・・事が?」
「好・・・・」
「す?」
「す・・・スイカ割り好きなのかなぁ−って!!」
・・・・沈黙。
だあぁあぁ−−!!!
何言ってんだよ俺!
スイカ割りとか知るかよ!(自分で言ってんじゃん)
「へ?スイカ割り・・・?」
ほら!藤岡が頭に?マーク付けてんじゃんか!!
「スイカ割り,好きだよ?それがどうしたの??」
あぁ・・・もう終わりだ。
藤岡も俺が何言ってんのか分かんなくなってるだろ・・・
「・・いや。やっぱりいいや!」
ぱん,と膝を叩いて立ち上がった。
「へ??・・・変なカサノバ君・・・」
いいさ。
俺のこの想いが届かなくても。
藤岡の中に俺という存在が残っていれば,
それで十分だ。
END
〜〜おまけ〜〜
俺達が帰ろうとした時,
「あぁ−−ッ!ハルヒ,こんな所にいたのォ?んも−お父さん探しちゃったワよ−」
茂みの中から,オカマさんが出て来た。
「お父さん!」
え,お父さん?
この・・キレーなオカマさんが?
藤岡の?
嘘ぉおぉ−−−!
おわり☆
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