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もじもじ
ルス誕記念文 ※以前のブログからの加筆・訂正
10年後ルッス×10年後了平。

(廊下を遠くからドタドタと駆けてくる足音。そして乱暴に開けられるドア)

「…ルッスーリア!!!!」
「きゃあ?!どっ、どうしたの了ちゃん?」
「どうしたもこうもない!貴様、昨日が誕生日なら何故そう言わんのだ?知らぬまま結局祝えなかったではないか!俺は極限にプンスカだぞ!」
「だ、だって了ちゃん任務で連絡取れなかったし、そもそも誕生日自体覚えてもらっているのか自信が…あぁ、了ちゃんお願いだから外れたドアは放り投げないで、とりあえずそこに立て掛けといてくれるかしら?…ありがと。そして次からはノックしてから入るのよ?女はね、その数秒で色々準備しなくちゃいけない生き物なんだから」
「何が女だ!俺より数倍鍛えぬかれた体しおって!」
「んもっ、お茶目なお口は塞いじゃうわよ。鋼の体に乙女のハート…ギャップに萌えるでしょ?」
「燃えなどせん!」
「やぁねえ、バーニングの方じゃないのよ…まぁいいわ。で、了ちゃん…手にしたそれはひょっとして?」
「む。これか…すまん、また壊してしまったな」
「いえ、ドアノブは要らないわ、っていうかそもそも謝るの遅いわよ。まず、ドア自体を壊した事に気付いてる?…まぁいいわ、その明らかに乙女的なリボンのついた愛らしい小箱のコトよ。それはなにかしら?」
「おぉ、これか?…ルッスーリア!」

(満面の笑みと共にズイッと突き出される小箱)

「遅れたが誕生日極限におめでとう、だ!俺からの祝いの品、受け取れ!」
「いやぁあん、了ちゃんありがとうっつ!そりゃもうあなたが部屋に入って来た時から不自然なソレには気付いていたけど、むしろもう少し隠すなりして持って来たらいいのに、とか思ってたけど!あぁでもそんな気のきかない部分もひっくるめて好きなのよねぇ…それでもちゃんと言葉と一緒に改めて渡されると嬉しさも倍増だわっ!」
「……………………そうか、要らんのだな」
「ちっ違うわよっ!欲しいに決まってるじゃないっ!」

(ひったくるようにして奪い取る小箱)


「…うふふ、何かしら?大きさからして…でも、まさかね」
「指輪だが?」
「ゴルァアア!!!!」
「ふんぐっ?!」
「あんっ、私ったら…、了ちゃんが乙女のドキドキワクワクを瞬殺したから思わず全力でツッコミ入れちゃった☆」
「…い…今のはツッコミではなかろう…。膝頭がモロに腹に入ったぞ…、ついでに先の声は」
「それ以上言うと拗ねるわよっ」
「……。まぁ、拗ねたオカマは手に負えんからな…中身、見ないのか?」
「オカマ言わないの。見るわよもうっ!」

(ガサゴソ)

「…りょ、了ちゃ…?」「どうした?気に入らなかったか」
「ち、違うわ!だけどこれ、これって…」

「ふむ。一応誕生石も勧められたのだが…、やはりダイヤモンドは永遠の輝きだと言っておったのでな!(店員が)」
「…永遠…ッ」
「どうせ輝くならば、一瞬より永遠の方が極限によいではないか!それに、ダイヤは別名金剛石といってだな…」
「…了ちゃぁああんッツツ!!!!」
「な?!や、やめんか、朝っぱらから!ちょ、ルッスーリア…!」



《後書き》
笹川氏、そのリングはエンゲージ仕様ですよ。プクク。




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あきゅろす。
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