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出会いと再会

「何故主らがここにいる」


後から来たそいつは俺らを見るなり嫌そうにそう言った。


「何でって‥‥‥んなわかりきったこと聞くわけ?今日が何の日かわかってんいってんの」

「やめろ銀時。俺らも奴も気持ちは違うかもしれないがこうして同じ行動をこいつの為にしているのだ。それで良いではないか」


ヅラがそういうもんだからそれ以上は黙って手を合わせることにした。
それからなんでか三人行動になって。
ヘッドフォン兄ちゃんの希望により、いやそれにノッたヅラが先導する形で俺らの学び舎の跡地に建つ建物まで来てみたり、ちっちぇ頃に駆けずり回った場所を案内した。
今では時の流れと供に形も随分と変わってしまったが、それでもその男はヅラの話を聞きながら嬉しそうに目を細めていた。



−−−−−−多分、小さい頃のアイツを思い描いて。








「おー、ここだけはあんま変わってねぇなあ。ただ建物が一層古くなっただけだ」


そこは古びた病院で。
俺らはちょこちょこ遊びに来てた。


「そうだな、さして変わっていない。ほらあそこをみろ。大きな池があるだろう?ここの院長が大事にしてる鯉をな、俺が止めるのも聞かずに高杉と銀時が捕まえて食べた時があってな‥‥あの時は随分と怒られた。なあ銀時?」

「んだよ、テメェだって結局は一緒に食ったじゃねぇかよ。同罪だ同罪」

「まあ、あまり美味くはなかったな」

「そうそ。イマイチだったなありゃ」

「よいでござるな。‥‥‥拙者も一緒したかった」


ポツリと呟いた河上に思わず苦笑い。


「まあ河上は生まれ育った場所が違うかんねぇ」

「それでも出会うというものは不思議だな。俺はそう思ってくれる奴がアイツと一緒にいてくれてよかったと思っておる」

「‥‥‥桂殿、今日は案内かたじけない。感謝するでござるよ」


軽く頭を下げたコイツも付き合えばいい奴なんだろうな、高杉。


「オイコラ。俺には感謝の言葉はねぇのかよ。‥‥‥あ、やべ。糞したくなってきた」


俺の言葉に溜息をつくヅラ。河上はもう聞こえてないフリ。悪かったな、こんなもんは突然くるんだって。

「銀時‥‥‥貴様相変わらずだな。今の感動的な雰囲気を読め!!!」

「したいもんはしたいんだっちゅーの。ちょっと行ってくるわ。病院の厠借りてくっから」

「さっさと行ってこい」


勝手知ったる病院の中に入り、厠を借りて出て来た。
ヅラと河上はまだ昔話をしてるのか二人で話をしている。

変な組み合わせ。

正直そう思った。
今でこそ有り得る状況だろこれは。
不思議に思いながら二人に声をかけようとした時、呼ばれた。







「銀時?」



嘘だろ。

聞き覚えのある癖のある低めの声。

まさか、と思い振り向いたらソイツはいた。





「高‥‥杉‥‥‥‥」


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あきゅろす。
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