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悪い奴ほどよく眠る 8 「おいッ、お子様！！」 「は、はいっ！」 空気が凍る！ 保健室が氷漬けにされた様だ！ そんな凍てつく目の正宗が俺をガン見するから たまったもんじゃない！ 「お前は誰の物だ！！」 え？ 誰の‥も、の？ 「え、えー‥と？」 「テメェは俺の所有物だろーが！！」 そうそう、所有物！ ‥‥‥って、え！？ な、ななな何ですと！！ いつから？ 何で？どーして？ 頭パニックな俺に今度は‥‥ 「ぐえッ！」 首が絞まった 今まさに俺は 子猫が親猫に首根っこを掴まれてるあの状態 「桜井ッ！今度、俺の所有物に手出してたらブチ殺す！」 「それはそれは‥‥以後気をつけます」 ニッコリと微笑む桜井 うわぁ〜、先生その笑顔はマズいです！ つーか、懲りてないよこの人！ 「馬鹿ヒロッ！早く行けっ！」 「痛っっだァァァアアア！」 首が絞まっているのに関わらず、正宗は俺を廊下にぶん投げた 体が痛い つーか、首捻った グキッていったぞ！！ 首はいろんな神経通っている大切な所なのに！ 何だこの存外なあつかわれ方！ でも、こんな酷い事をする正宗だけど また俺を助けてくれた それに俺‥‥何であの時 正宗の名前呼んだんだ？ ［*前へ］［次へ#］ [戻る]  |