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悪い奴ほどよく眠る
3
「ヒロ‥‥テメェッ!」

「ち、ちち、ちょっ、正宗!」


正宗のおもっきし殴ります体勢を見たらば
体が逃げようと反応

するのが当たり前だ!!
だってあの顔は稀に見る大激怒っぷり


近付く正宗から少しでも距離を取る為、後ろ下がった俺は


さらなる大バカ者だった


不運にも
ガンッとシャワーの調節ダイヤルに足が当たって‥‥



「あ‥‥」

「‥‥‥」


事、すでに遅し


ジャァァァーーー‥
と、勢いよくシャワー全開


正宗の全身にお湯が降り注ぐ
10秒もしないうちに、ずぶ濡れで
故意ではないにしろ、こんな状態にさせたのはモチロンこの俺で


「そうか‥‥義弘‥
お前がそんな態度取るとはなぁあ‥」


温かいお湯が肌に感じさせないぐらいに
寒い!!!


「待て待て待て待てってーー!
違うんだって!!これは事故だ!」

「うるせぇッ!!
俺にこんな格好させたんだ!付き合ってやるよ、とことん!!
俺が綺麗にさせてやる!
体の隅々まで、なぁああ?」



今日こそは俺死ぬかも‥



肩をガッシリ掴まれもう逃げ道なし
自分の死期を悟った俺に
ボディシャンプーを手にした正宗が
トロトロと中身を大量に出して見せ付けて来た


「覚悟‥しとけよ」


次の瞬間

ビリッとした痛みと、有り得ない所にググッと侵入を果たそうとする圧迫感


「ちょっ、正宗!?痛ってーー!!」

「泣いても許さねぇ!」



俺の目の前にいるのはそう酷い事を言っている、しかもしている本人だけど
襲って来る痛みと気持ち悪さから堪らず


正宗にしがみつくしか俺は出来なかった


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