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悪い奴ほどよく眠る
3
「痛でッ!!ちょっ、正宗ッ!」

「なにがあったァア!!ヒロ言えッ!
吐けッ!口を割らねぇかッ!」

「なッ!!?」


なんで‥‥
なんで分かったんだー!!



使っていない薄暗い教室に引っ張り込まれた俺に訪れたのは


背中に激痛
俺を壁に押さえ付けた正宗が
目の前で激憤怒状態


「お子様は嘘つくの下手だなぁあ!」

「なッ!嘘って!
‥‥なな、な、何もねぇし‥‥
気のせいだって!!」

「ん?そうか‥‥
俺の思い過ごしか‥‥」



おっ!!
良かった!正宗が離なしてくれるーー‥



「な訳‥‥ねぇーだろーが馬鹿がッ!」

「痛ッッでェェエエっ!抓るなって!
痛だッ痛たたたたッ!!」


少し体を離してくれて背中の痛みが無くなったけど、今度は

頬っぺたが‥‥
ちちち、ちぎれるゥゥゥ!!



「どうしても言いたくねぇか‥‥
チッ‥‥‥
なら、その割らねぇ口‥開かせてやるッ!」


何で?
どうして正宗がそんな態度をとるか俺、分からない!

怒ってるんだと思うけど
なんかいつもと違って‥‥

悲痛な顔‥‥
哀しそうな顔‥‥


何でそんな顔してるんだよ!



「正宗、なに言ってー‥ん‥‥んンンッ」


間近にあった顔が一瞬にして見えなくなった

いや、見えなくなったんじゃない


あまりにも、くっつき過ぎて視界に収まらなくなっただけで‥‥


「ヒロ‥‥‥」

「ん‥はぁ‥ッ、まさむ‥んンンッ」



正宗の熱い吐息とシットリとした唇が
俺の唇に塞がる


そして
暖かい体温


ギューッと力強い腕で‥‥


「ヒロ‥」


俺は正宗に包み込まれていた


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