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鴨が葱を背負って来る 2
3
キスがこんなにも甘く感じるなんて、知らなかった
鴨居の熱い舌が口ん中を這い回る
歯列をなぞられ、ゾワゾワと身体に痺れが走った


「‥んんッ、ン‥‥」


クラクラと眩暈が起こる
俺と鴨居の絡まった唾液が喉を通り

欲情が増す

それでも、ここがマンションの廊下である事に変わりなく、いつ何時誰が通るとも分からない


「〜ッン‥‥やめ、ろ、んん‥」


離れた唇から抗議を表すものの、その言葉ごと深く塞がれ
またヌルッと舌が差し入れられる

濃厚で蕩けるようなキス
そんなキスをされて理性を保つ方が無理だ

キスしか知らないガキのように、俺は夢中なって鴨居の舌を嘗め吸いあげていた
それに煽られたように、腰に回された鴨居の手に力が加わり、下半身が密着する


(くッ、こいつの勃ってる)


グイグイと俺のモノに自分のを擦り付けながらも、鴨居は唇を離そうとはせず俺は、と言うと‥
そんな鴨居を

拒まなかった



重なり合った鴨居の唇が、唾液も舌も絡み合いながら離れていく

(うわ、エロッ‥)

ぼんやりと人事の様に魅入っていた俺に


「ネギさん‥‥悪ィ、我慢出来ねー」


鴨居の呟かれた言葉
一気に我に帰った


「え?な!ちょっ、止めろ!
このッ、馬鹿野郎ォォォ!何する気だぁァァァアアア!」

「つーか、それ聞いちゃう?今更だろーが!
あんなエロいキスしやがって!覚悟すれよ、ネギさん!
ガッツリやらねーと、俺の治まんねぇわ!」


サブイボびっしり腕にたたせた俺は、切羽詰まる顔を見せた鴨居に好いように家に押し込まれ

(やっぱ来なけりゃ良かった!)

そう感じても、後の祭り‥‥


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