鴨が葱を背負って来る 2 6 歌い終わり鴨居と田口のいる所に戻るまで いろんな奴にバシバシ叩かれ、小突かれ そして称賛の声を浴びまくった 「お疲れ様、ネギ!すっごくカッコ良かったよ」 「ありがとうな、田口 ‥鴨居?お前聴いてたか?」 やっと辿り着いた俺にすぐさま田口が話しかけるが それとは反対にムスッとした顔で俺の顔を見ようとしない鴨居 「お前の誕生日、今日だろ?」 「‥あんなん‥‥ずりぃ‥ あ〜〜〜クソッ!!」 俺の声が届いているのかいないのか、一人ブツブツ呟いていた鴨居がいきなり席から立ち上がる そして 「うおっ!おい!どこに連れて行く気だ!」 「いってらっしゃ〜〜〜い」 俺の腕をいきなり掴んだと思えば、訳も分からず歩き始めた そんな焦る俺とは違い、にこやかに微笑む田口が視界の端に移る そして、俺は有無を言わさない行動を取る鴨居に 連れ出されたのだった [*前へ][次へ#] [戻る] |