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鴨が葱を背負って来る 2
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「鴨居‥お前いつもは聴かせる立場だから、今日は聴く立場もいいんじゃねー?」


そう言って連れて来たのは講堂
普段は体育の授業や開放されているが
今はイスがびっちり並べられ、すでに沢山の人が席に座り陣取っていた


「へぇ〜〜、すっげーな」

「まぁな‥学生の飛び入り参加ありのおちゃらけ音楽祭だけどな
アマチュアバンドもいるし、自慢の歌声披露したい奴らも出るし
お前が聴いてもつまらねーかも知れねぇが、気分転換で‥」

「いや〜楽しみだわ!」




暗幕で窓を覆っている為、薄暗い講堂内にはステージを照らすライトやスピーカーやら中々の手の掛けよう


「本格的じゃん!」


鴨居が言う様に、この学祭ではかなり人気らしい
毎年開催している程で、これを楽しみに一般の人達も押しかけている


「気楽に出入り出来るて、飲み食いしてもいいし、まぁー言うなれば何でもありだからな〜
今は音楽だけど、時間ごとにお笑いやら出し物も変わるから、そんな所がウケてんだろ?」


新鮮だなぁ〜!
なんて呟く鴨居を横目で覗み見ていれば


一瞬すべてのライトが消え
眩しい程の明るさがステージを照らす


華やかな音楽が奏でられ音楽祭が始まった


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あきゅろす。
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