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鴨が葱を背負って来る 2
3
「へぇ〜〜、誰が誰に惚れるって?
ネギさん?」

へ?


後ろから声が聞こえ、振り向くよりも早く背中に衝撃が走る


「痛だッ!」


床に力強く押さえ付けられ、腹の上に乗ってくる奴がいるもんだから

堪ったもんじゃねぇ!!


「か、鴨居!」

「俺と言う恋人がいるのに浮気か?ネギさん?」

「こ、恋人!?な、何言って?
ちょっ、とにかく退け!重いんだよ!
それにお前、どうやって入って来やがった!」


ジタバタ暴れて抵抗するものの、俺の腕を掴んだ鴨居はムカつく笑顔でもって簡単に
片手で両腕を固定してくる


「はぁああ‥ネギさんさぁ、もーちょっと頭使おうよ
これな〜〜んだ?」

「な!おま、それッ!」


鴨居がゴソゴソとポケットから出し俺に見せびらかした物は
銀色に光るよく知ってるモンであって‥

げっ!こいつッ!!


「また合い鍵作っちゃった!それよっか‥」


頭上で纏められた手首に力が加わる


「痛っ!〜ッこの‥!!!!!!」


ギリッとした痛さが走り鴨居に、この野郎!と言いかけた所で

思わず息を飲んだ


「で?誰に惚れるって?」

ヤバい!
俺を見下ろす鴨居の
嬉しそうなニヤつく笑みを張り付かせた顔を見てしまったから


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あきゅろす。
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