鴨が葱を背負って来る 2
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「へぇ〜〜、誰が誰に惚れるって?
ネギさん?」
へ?
後ろから声が聞こえ、振り向くよりも早く背中に衝撃が走る
「痛だッ!」
床に力強く押さえ付けられ、腹の上に乗ってくる奴がいるもんだから
堪ったもんじゃねぇ!!
「か、鴨居!」
「俺と言う恋人がいるのに浮気か?ネギさん?」
「こ、恋人!?な、何言って?
ちょっ、とにかく退け!重いんだよ!
それにお前、どうやって入って来やがった!」
ジタバタ暴れて抵抗するものの、俺の腕を掴んだ鴨居はムカつく笑顔でもって簡単に
片手で両腕を固定してくる
「はぁああ‥ネギさんさぁ、もーちょっと頭使おうよ
これな〜〜んだ?」
「な!おま、それッ!」
鴨居がゴソゴソとポケットから出し俺に見せびらかした物は
銀色に光るよく知ってるモンであって‥
げっ!こいつッ!!
「また合い鍵作っちゃった!それよっか‥」
頭上で纏められた手首に力が加わる
「痛っ!〜ッこの‥!!!!!!」
ギリッとした痛さが走り鴨居に、この野郎!と言いかけた所で
思わず息を飲んだ
「で?誰に惚れるって?」
ヤバい!
俺を見下ろす鴨居の
嬉しそうなニヤつく笑みを張り付かせた顔を見てしまったから
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