四季折々 1 「あ〜〜腹減ったぁ! 変態といると無駄な体力使う羽目になる。まったく、何が勝負だよ! 俺を巻き込むなってんだ! 橘もそう思うだろ!」 「あぁ、右に同じく」 先程から文句を言い続けている春日 授業が終わった後、春日に話しの全体を伝え そして今、俺達は学食内にいる 春日がぐったりとしている原因 それはもちろん変態こと夏しかいない 学食を食う為、春日が自分の弁当を夏にあげたのが事の始まり 『う、嬉しいけど‥‥ 悲しいィィィィィィ!』 そう言った夏は、春日に暑苦しいほどの抱擁 そして俺は、また助けを求められ夏を引きはがすと 『ダァーッ!冬也、いいか!俺の旭はやらね〜からな!』 まったくもって 理不尽極まりない だが 「まぁ、タダで学食食えるのは嬉しいから、今回は目をつぶるか!」 俺の目の前には、嬉しそうに笑う春日の様子を見て こうやって静かに飯が食えるのも久々だなと改めて思った [次へ#] [戻る] |