四季折々 2 いつもながら、この変態思考にはついて行けない 良くもそんな馬鹿げた事を思い付くもんだと呆れ果てる ただ秋吉は違うようだ 「うひゃひゃひゃ!やっぱ夏くんてさ〜、飼い主の事大好きワンコだね」 明らかに楽しんでいるな 「へ?俺って犬っぽい?」 夏は俺を見てそう問い掛ける 「あぁ、確かに。手の掛かる馬鹿犬だろうな」 「なにィ!馬鹿は余計だ!なぁ、えつろーくん!冬也は?冬也は何に見える?」 「ん〜〜、冬也くんは狼って感じじゃね?」 「お、狼!?俺がワンコで冬也が狼?」 「だとよ」 「キャラ微妙にかぶってる‥‥ふんっ、狼って言えば一匹狼だろ!冬也は一人寂しいのが好きだろーよ!」 「‥‥‥‥」 まったく、ガキだ 何に対抗しているんだか 「ね〜、ちなみに俺は?例えるなら何?」 ニヤつきながら今度は秋吉が俺達に質問する 俺の頭ですぐに出て来たのは キツネと蛇 ずる賢く人を騙すのに長けたキツネ 獲物の弱みを見付け、巻き付き締め上げる蛇 俺の中のイメージだが どう考えてもそれ以外はないな [*前へ][次へ#] [戻る] |