采は投げられた
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「ほんとーーに、神谷は無自覚過ぎです!
もうちょっとは周りにどう見られてるぐらい自分の事、考えて欲しいもんですね!
僕は好きなものは後から食べる主義ですのに
あ〜あッ、競争率高くなっちゃいましたよ!」
口を尖らせた市がまた訳分かんねぇ事を言い始める
だけど、今日は‥‥
「市の言う通りだ、神谷!
自殺願望ある奴に見られても仕方ない行動を取ったせいだぞ!
だから、紐付けてバンジーだと思わせれば良かったものの」
乃木もそれに乗っかってきやがった
なんかズレてやがるが‥
「テメェら何言ってー‥」
「まったく‥‥だから目を離せられないと言っているんだ!
子供みたいにフラフラして、弁当の為に飛び降りるなんて奴は、俺の側にいろ!
飯ぐらい食わせてやる!」
「なーーッ!」
「僕は神谷を食べてあげますからね!」
「ちょっ、待て!だから何言ってー‥‥」
俺に話しをしてる割には、まったくもって
分からねぇーー!!
「と、いう訳だ!」
「そーゆー事ですので」
「は?へ?」
ニコニコと笑顔の市と、真剣な眼差しを向ける乃木がパニックぎみの俺を見据える
「神谷」
「覚悟して下さいねーー」
コイツら何言ってやがる!!
「な!!だから、何の話ししてやがるゴラァァァァァ!!」
なぜか俺が知らねぇうちに
俺を巻き込んで
火蓋は切って落とされた
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