采は投げられた
4
『三白眼』
俺の目はそういった特有のものらしい
猫の目ん玉みてぇに異常に黒目が細く、吊り上がっている
鋭い目つき
それに加えいつの間にか伸びたこの身長
髪を赤くしていれば
どっから見ても不良
周りがそういったレッテルを貼って、俺を見てるぐらい痛感しまくっている
そして、先刻屋上でぶっ倒したゴキブリみてぇな奴らは、そんなナリの俺みたいなのが気にくわねぇのか
倒しても倒しても
馬鹿みてぇなしぶとさと日に日に増えるという
最悪なこのスキルを持ち俺に挑んで来やがるから
ウザったくて仕方ねぇ!!
俺に対して普通に接する奴は家族と
あとは‥‥
タタタ‥‥
背後から歩幅の狭い足音が聞こえて来たのはその時だった
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