[携帯モード] [URL送信]

采は投げられた
3
「テメェら、そこ‥退きやがれェェェェェェ!!」


考えるよりも、兄貴が居る下に向かって吠えていた
一斉に下に居る奴らが上を見上げる
それは兄貴も同じく


俺に気がついた兄貴が、満面の笑顔で手を振ってくれて‥


くッ‥兄貴‥か、かわい!!


「え!神谷!?ここ2階!」

「やめろ、神谷!!」


何をしようとしたかを察知した二人が、止めようとする

でも、窓の桟に足を着いた俺の行動の方が速かった

足に力を込め、床を蹴る


窓の縁を掴み、その勢いをつけたまま


飛び下りた



ワッ!

と、後ろから上がった悲鳴が小さくなる


体と顔に風がビシバシ当たり、着地の瞬間足に衝撃が走る

顔を上げれば、ビビりまくっている奴ら


こいつら‥
俺の兄貴に何してやがる!


「‥‥ら、テメェら!!
退けェェェェェェ!!」

「おぉっ、サイーー!!」


群がる輪を目掛け駆け出した俺だったが
その中から出て来た兄貴に


「あ、あああ兄貴!?」



抱きしめられて‥


ヤバい‥‥俺、すっげー嬉しい
 


[*前へ][次へ#]

3/8ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!