采は投げられた
2
あの野郎!夢にまで出て来やがって!
気持ち良く寝ている兄貴には悪ィが、我慢ならねぇ!
どっちみちこのままだと風邪も引く
兄貴の肩を揺さぶりー‥
「兄貴、起きねぇと風邪引く、〜うわッ!!」
起こそうとした俺はなぜか‥
「あ、兄貴ィ!!」
「ん〜〜」
兄貴に覆いかぶさっていた
実際は、寝ぼけた兄貴が俺の服を引っ張って、バランスが崩れちまっただけ‥
だけど、やむなくこんな体勢になっちまったが
でもこれは‥
(ヤベェって!めちゃくちゃ密着しまくって、顔が近ぇし、息が‥)
「ん?げっ、酒くせぇ!!」
よく見ればソファーの近くの床に缶ビールが2、3本転がっている
(兄貴‥酒弱ェのによ)
「んン〜〜あったけぇ‥」
「あ、ああああ兄貴!マズいって!」
スルリと背中に回された兄貴の腕の感触
幸せいっぱいの甘い顔が目と鼻の先
さらには、風呂上がりの俺で暖を取るにはちょうど良かったのか、兄貴が俺の胸ん中でスリスリと擦り寄って来る
理性が‥
つーか、下半身が‥
ヤベェェェェェェ!!
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