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采は投げられた
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「神谷死ねやァァァ!」

「はっ!掛かって来いやテメェらァァ!」



今日は天気がいいからと屋上で休んで‥‥
いや、サボっていた俺に6時間目の終了チャイムが聞こえたのはついさっきの事

出ようとした所で、反対に屋上に来た奴らと鉢合わせになり
そいつらが俺と同じ様な不良達だったなら


『ガンつけやがって!生意気なんだよテメェは!』


こういった展開に発展するのもいつもの事

そして、一方的にキられた俺はその喧嘩を買っちまうのも必然的

な、訳で‥‥


「か、神谷テメェェェぶっ殺す!!」


俺の声を皮切りに
殴り掛かってくる野郎
その突き出した拳目掛け左脚を蹴り上げた


「ぐぁッ!」


(終わりじゃねぇーよ!)


拳を弾いた左脚を地面につけ軸にし、体を捻り上げる
ヒュンッと風を切る音とともに一気に回転をつけてー‥


「がッ、ぐはッ!!」


その野郎の頭に右脚を蹴り入れた


「くくっ、ざまーねな!!
オラァァァァ!とっとと来やがれ!」


ぶっ飛んだ奴を見て
俺を囲む野郎どもの目つきが変わったのが分かった

人数だけ集めて勝った気になってたなコイツら!


「くそっ‥調子に乗るなこの野郎!」


地面を蹴り動き出す輩の足音が2人
バットを掴んだ野郎が1人
耳がその音を捉える


(そ〜来ねぇとな!!)


手に力を込め迎え撃つ体制をとった時‥‥


「おっ!いた、いた!神谷帰るぞ!」


ガチャッと開け放たれた屋上の扉から来たのは


紛れも無く乃木だった


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