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采は投げられた
2
「神谷‥お前目が赤いな」

「の、ののの乃木!?」


覗き込むように俺の顔をジッと見る乃木が思いの外近くて

顔が急に熱くなる


「ほら見せてみろ!
やっぱり目が赤いんじゃないか!
神谷、お前はウサギになるつもりか!?」


「は、はぁああ!?ウサギ!?
ち、違ぇこれは昨日テメェのせいで〜ッ!
くそっ!」


「俺?あぁ‥あんなに泣かせるつもりはなかったんだが
お前の顔見ると、どうも止まらなくて‥‥

もしや、あれが『気持ちと体は別物』‥‥と言うものなのか?
いや、それとも『男は下半身で考える』というやつか?

そうなのか神谷!?」


「ししし知らねぇぇよ!!
つ、つーか!
て、て、テメェ触るんじゃねェェェェェ!!」



両肩をガシッと力いっぱい掴んで来た乃木
真剣に言ってる事は
ぶっ飛んでいて分からねぇが
それなのに‥


何だよ、これ!
息が乱れる!
何でこんなに熱いんだ?

思わず乃木の手をはたき落としたが
早鐘の様に打ち付ける心臓が

戻らねぇ!



「神谷どうしたんですか?」

「どうって‥‥何だよ?」


驚く顔をする市
それと同じ様に訝し気な乃木が‥


「「顔真っ赤」」


声を揃えて、ほざきやがった


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