采は投げられた
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「かーみーや!!今日も美味しそうなおケツですね!」
「朝っぱらからキモい事言ってんじゃねぇ!」
学校に来るや否や
相変わらず市からのセクハラが待っていた
まだ腰が痛くて仕方ねぇこの俺に
コイツに構ってる余裕なんて、ちょっともねぇこの俺に
いつもながら、引っ付いて来ようとしやがる
「キモくないですよ!キュッと引き締まった素敵なおケツに、心奪われて何がいけないんですかー!
もっとも、神谷の中に嵌めれれば、最高の締め付け感を味わえると‥」
「っ、っ、‥ぐッ!
それ以上ほざいてみろ、ぶっ叩くぞテメェ!」
思い出したくねぇ昨日の事が脳裏にフラッシュバック
(クソッ!市の野郎〜!
わざとか?テメェ知ってんのか?)
拳を握り、市に振りかざそうとした時‥
「朝から元気だな、市」
「!!!!」
くッ、この声は‥‥
これまた相変わらず
足音、気配なんてその
無音野郎のお出ましで、急にドクドクと鼓動が速くなった
な、何だよ、これ!
また心臓が‥‥痛てぇ!
「いいんっちょーー!はい、僕の息子くんはいつでもバリバリですから!」
「まったく‥‥‥神谷?」
「〜〜〜ッ!!!」
ギュッと心臓が締め付けられる
ただ名前を呼ばれただけだろーが!
何だって言うんだ!
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