采は投げられた 4 「ッ!ち、違ェェェェ!! テメェーそれ以上ほざくな!!兄貴は関係ねぇ!」 そうだ! 兄貴は関係ねぇ‥‥ コイツなんかに兄貴との事を‥‥ とやかく言ってもらいたくねぇ! なのに‥ 「違うな」 「は?」 「本当は兄弟としてでなく、お前は兄貴を想ってるんだろ?」 コイツはどんどん人の中に入って来る ッざけやがって! 人の気持ちズカズカ入りやがって何様だ! 「ーーッな訳ねェェェェ!!本当の事? 誰が‥‥‥ 誰が、テメェなんかに言うかゴラァァ!」 俺の叫び声が部屋一面に響き渡った 「‥‥‥‥」 ん?反応がねぇ‥‥ 普通はここで食ってかかるだろう‥ そう思っていた俺は何の反応もねぇ乃木に疑問を持つ すると、 ガシッと両肩を掴まれた 「お、おい乃木?何だ‥」 「神谷は‥‥‥‥ ‥‥‥照れ屋なんだな!」 「は、はぁあああああ!?」 「ハハハッ、照れるな!照れるな! お前やっぱり可愛いな」 何でそうなる! 何でコイツは、都合のいいほうばっかに捉えるんだ? 乃木の行動がぶっ飛び過ぎていて、ついて行けねぇ! だけど‥‥ 「神谷、お前を見てると触りたくて仕方ない」 俺の予想すらも軽く超えてやがった [*前へ][次へ#] [戻る] |