采は投げられた
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この俺に、恐いもんなんかねェェェェ!!
ニヤニヤムカつく笑みで、サウンド利かせやがって!
「て、テメェらぶっ殺す!
俺がお前らごときに負ける訳ねェェェェ!!」
「じゃあ決まり!采くん、負けたら罰ゲームね!」
「右京、いいなそれ!裸踊りでもしてもらおうか?」
上等じゃねぇか!!
その顔歪ましてやる!
「テメェら、泣きを見ても知らねぇからな!!」
渡されたコントローラーに力が入る
コイツらに乗せられた訳じゃねェ!
じゃねぇが、今日こそ目に物見せてやる!
「な!友、俺達も‥」
「先輩は駄目です、勉強して下さいね」
「ぬぉッ!そんな殺生なァァァァ!!」
すまん、兄貴
すぐ終わらせるつもりだったんだ‥
決して乗せられた訳じゃねぇ‥‥
でも、コイツら思いの外しぶとくて‥‥
「「ギャハハハ!采くん弱ッ!」」
「クソッ!卑怯な真似しやがって!」
「友、ちょこっとだけ‥」
「駄目です」
「「ギャハハハハハハッ!
采くん、裸踊り‥
けって〜〜〜〜〜〜い!!」」
「な!!テメェら今のは‥」
「「脱ーーげ!脱ーーげ!」」
「ッ!!!」
こうして、なぜか分からねぇが気がついた時には、夜も遅く‥‥
一日いっぱい双子達に付き合う嵌めになっちまっていた
涙目でエンピツを持つ兄貴の横で‥‥
兄貴、マジでごめん‥
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