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采は投げられた
7
なぜか俺の家族は、抜きん出てる力が
それぞれにある

俺が聴力、兄貴は記憶力


でも、兄貴がその力を効果的に活用しているとも思えねぇ
兄貴が大学入試の時も大変だったし‥‥

あれは‥‥
マジキツかった‥


大学は行け!と泣く両親に対して
行きたくねー!と言う兄貴

『じゃあ、お前は何をしたいんだ!』
そう聞いた父に兄貴は嬉しそうにこう言ったのを覚えている


『ガンダムに乗りたい!』

あの時、家族間に流れた空気は、忘れてたくても忘れられねぇ



最終的に‥

『合格したら、お前の好きな物買ってやる!』


その言葉を聞いた兄貴は確か‥‥

『ガンダムーー!!
DVDボックスに、フィギュア!ゲームにコスプレあと、あと、あと‥』


吠えて、喜んで、踊った後、家で持つ事のないペンを持った

結局、餌に釣られてやる気を出した兄貴は、片っ端から教科書、参考書、辞典辞書

とにかく何でも頭に詰め込んで


その結果、見事に大学合格
兄貴の通っていた高校には伝説が残った
‥‥らしい


とにかく
そんなスゲェ兄貴なんだ!
オマケに、か‥可愛いし、優しいし、かっけぇーし!

俺の自慢の兄貴を馬鹿にする奴は


許さねェェェェェェ!!


だから、いくら兄貴が馬鹿双子を気に入っていようが、コイツらは俺にとって


敵だ!!


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