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采は投げられた
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突然、俺が入って来たせいか
阿呆面した奴らは、さらに口を開けた間抜けの表情
だけど、いち早く反応をしたのが‥



「うわぁ〜奥さん、聞きました?
何、この出来ない子を持つ親バカ発言!」

「はい、稀に見る親バカいえ兄バカですわよ右京!
事実から目を背けて受け入れようとしない、この心地いい程の現実逃避!」



双子め!
やっぱ、コイツらぶっ飛ばしてやりてぇ!
このふざけまくった小芝居は、何だ!!


「「やれば出来る子って‥‥
ギャハハハハハハハッ!!」」


あーークソッ!
この笑い声が頭に来るんだよ!


「うるせぇェェェェェ!」


俺が‥‥
俺が、兄貴の凄さを教えてやる!
息をおもっきし吸い込んで‥‥


「〜〜ッの野郎、テメェら!
よく聞きやがれ!兄貴はな!
兄貴は集中すれば広辞苑ぐれぇの分厚い本、一字一句‥‥

簡単に覚えられんだよ!

テメェらと格が違ぇんだゴラァァァ!」


俺は叫んだ


(はっ!コイツら‥‥ビビったな!)


俺の言葉を聞いて
シーンッと部屋が静かになったのがなによりの証拠



「「え?」」

「先輩、それは本当‥なんですか?」


しばらくして、双子とメガネが同時に声を上げた



「ん?まぁな!丸暗記は得意!」

「え?でしたら、試験パスするなんて簡単ですよね?」

「あ〜〜ほら?なんちゅーか‥‥えへッ!
めんどくさい!」

「「やっぱりかぁ〜〜」」


ギャハハハッとまた馬鹿双子の高笑い

兄貴‥
そーゆーとこも兄貴らしいけどよ‥


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