采は投げられた
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「痛たたたたた!!
ウッちゃん、首絞まってる!俺、このまま行っちゃうと三途の川渡っちゃうから!
つーか、サッちゃん!関節が有り得ない曲がり方してるし!
人間未知の領域切り開くから!」
痛がる兄貴の声が聞こえ見れば
なにィィィィィ!!
「双子!!テメェら、なに兄貴にしてやがる!」
「「へ?何って?」」
「シラバッくれるな、離れろや!!」
兄貴を挟み、両側からヘッドロックや腕を捩上げていやがる双子
そんな奴らは、お互いの顔を見合わせた後‥‥
「「ヤダ!」」
「ちょっ、ウッちゃんサッちゃん!どこ触って‥‥
ギャハハハッ、くすぐってェェェェ!」
ッざけやがってェェェ!
コイツら〜〜〜!わざとだ、ぜってぇ!
ニヤニヤ笑いながら、俺の兄貴に‥
俺の兄貴に、ベタベタ触るんじゃねぇェェェェ!
その時、ジャリッと後ろから足音が聞こえたと思いきや‥‥
「右京さん、左京さん‥‥
先輩から手を離して下さい」
「「「ッ!!!」」」
どす黒いオーラを放つメガネが
後ろから俺らを見据えて立っていた
クソッ!
こんな奴に不覚にもビビッたなんて
テメェ自身にムカっ腹立つ!
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