采は投げられた
3
「あーー采くんだ!」
その時、後ろからやけに明るい声が聞こえたと思いきや‥‥
げっ!コイツら!
「お、相変わらず強烈なガンつけ。嫌ってる事隠そうとしねーな、なぁ右京?」
「ああ、でも左京!嫌いよ嫌いよ好きのうち〜ってあるからね!
俺達ちょ〜〜愛されてるかもよ!」
出やがった!腹黒双子!
おんなじ顔しやがって、ムカつく事を平気でほざく
そしてコイツらも‥‥
「ウッちゃん、サッちゃん!!
遅かったじゃん!ほれ?」
「類、何だよその手は?」
「今更なに握手求めてんの、類ちゃん?」
「違っげーーって!だから、ほれ!出すもん出せって!
何か持って来たんだろ?
お菓子?それともコーラか?」
「「はぁああああ!?」」
「ま、まさか‥‥NO手土産?」
「何で俺達が手土産、持って来る事、前提なんだよ!」
「そうだよ!ってか、俺達は貴重な休みを、進級出来ないかも知れない類ちゃんの、
再・再・再試験の勉強に付き合わされているんだから、こっちが持てなされてなんぼでしょ!」
「かぁ〜〜〜!ケッチーーな、ウッちゃんとサッちゃんは!
友なんか誕生日じゃねぇのにケーキだぞ!
それなのに、この双子くんは‥‥
立場わきまえて欲しいよ、まったく!」
「「おめぇが1番わきまえろ!!」」
そうなんだ
兄貴とめちゃくちゃ仲がいいから
腹立つ!!
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