采は投げられた
2
「あっ、友!やっと来たか!
この日の為に新しいゲーム買ったから、遊ぶぞ!」
「先輩、この日の為にわざわざ買わないで下さい
今日は勉強する目的‥‥」
「ケチケチすんなってー!ウッちゃんとサッちゃんも、もうすぐ来るってよ〜!」
どうやって兄貴と知り合ったか知らねぇが、何でもぶっちゃける兄貴が嬉しそうに紹介したのがコイツ‥
相沢 友
だった
それもダチとしてじゃねェ!
恋人だと!?
あんなに女好きな兄貴が男の野郎を好きになったのにも驚いた‥
それも、どこがいいんだか分からねぇ奴
何回か顔を合わせてはいるが、相変わらず何を考えてるか読めねぇ野郎だ!
ただ‥‥
最初の時よりも
「先輩、お菓子好きですよね
新発売というのがあったので、買ってきました」
「お!おぉ〜〜〜!!友、でかした!
つーか、うはッ!ケーキじゃん!!
すすすすっげーー!
なぁ、なぁ俺、誕生日じゃねーけど食べていいのか?」
「もちろんです。先輩たくさん食べると思って、色々買って来ました」
「と、ともぉ〜〜」
「喜んでもらえて嬉しいです」
表情が出るようになっていて
自然と兄貴に微笑むメガネを見ると
ムカつく反面、本当に兄貴の事を想っているのも
分かる
だから尚更
イラつく!!!
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