采は投げられた
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学校が休みの幸せな土曜日
普段ムカつく事だらけの日常とは違い、穏やかにそしてゆっくりと家で過ごせるひと時に‥‥
「先輩は居ますか?」
「ぁ゙あ゙!?何言ってやがるテメェ!」
「せ・ん・ぱ・い・は‥‥」
「〜〜ッの野郎!
馬鹿にしてんのかゴラァァァ!
そんな意味じゃねぇ、聞こえてやがる!」
「あー‥そうでしたか‥」
そうでしたか‥‥じゃねェェェェ!!
コイツは〜〜〜!!
1番顔も見たくねぇ‥いや、存在すら腹立つ野郎がチャイムと共に現れやがった
背だけデケェが、それ以外は取り分け普通‥でもねぇ!!
だから何なんだ、その頭!
ボサッと野暮ったい‥つーか、ウザい前髪だな!
メガネも掛けやがって、顔をわざと隠してやがるのかよ!
どこを取って見ても、コイツが‥
何でこんな奴が‥‥
兄貴の恋人なんだ!?
俺は‥
俺は認めねェェェェ!!
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