[携帯モード] [URL送信]

采は投げられた
8
「ぁあ?‥んだよ!
テメェら何とか言いやがれ!」


何だよ!その哀れむ様な目は!

重いため息をついた市と乃木が俺をジッと見つめ、そして‥


「「鈍過ぎ!」」


ハモりやがった!


「は、はぁあああ!?」

「あははッ!でもそんな所が可愛いんですけどねー!」

「ああ、そうだな神谷は可愛い!」


か、可愛いィィィィィィ!?
俺に対して絶対に使わないであろう言葉が、二人の口から飛び出す


「て、てててテメェら何言ってやがる!
何が可愛いかゴラァァァァ!」

「そうだな、例えば‥弁当を開けた時の神谷の顔!
大好きなハンバーグ見たあの顔は無邪気な子供だな!」


「な、にィィィィィィィ!」


「あと、いつもツンと澄ましているのに、
僕達が話しかけに行けば、嬉しそうな顔してる所とか!」

「ハハハッ、嬉しいのをまた我慢しているのがいいよな!」

「はい!そうなんですよ!
んッ!って踏ん張って嬉しい顔見せない様にしてるのが、萌えますね!
結局は淋しがり屋なんですよ神谷は!」


可愛いとか、淋しいがり屋とか‥‥

誰の事言ってんだ!!
つーか、俺‥んな顔してねェェェェ!



「っ〜〜〜!!
好き放題言いやがって!!!
テメェら纏めてぶち倒してやるよゴラァァァァ!」

「纏めて、ですかーー!?神谷、初めから3人プレイはハードル高いんじゃ!」

「ハハハッ!ハードルなら外行くぞ!
今日も天気がいいから、運動日和だな!」



こんな奴ら相手にしてっと
俺の精神力、体力共に‥‥


もちそうにねぇ‥‥


[*前へ]

8/8ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!