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采は投げられた
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「テメェ止めろー!」

「痛くしませんから!」

「んな事聞いてねェェェェ!」


げっ、コイツ!
地味にしっかり関節だけ絞めてやがる!

カチャ、カチャと嫌な音が下から聞こえ視線を下げて見れば、俺の上に跨がった市が、ベルトに手をかけ外しかかってやがった


(ヤバい!
何とかしねぇと本当にヤベェ!!)


着実にそして確実に悪い方向へ転がっている
パニック気味の頭でもっても、この最悪な状況は判断出来た


(この野郎ォォォ!)


市がいくら男だとしても、テメェ自身より小せぇナリを
退かせられねぇなんて‥ねェェェ!
ベルトに気を取られている今がチャンス!

反撃を開始しようとまさにその時‥


ガンッ!と鈍い音と共に


「が、あ゙だッ!」


頭に、おもっきしぶん殴られた程の衝撃と痛みが走った


「あ!神谷大丈夫ですか?」

「〜〜〜ッしやがるテメェゴラァァァァ!」


顎を上げて天井を仰いだ俺が見たものは
俺の頭にドアをぶつけてやがるのに何事もねぇ様にシレッとした‥‥


「お前が悪い!横になる場所をもっと考えろ!」

「の、乃木!!
て、テメェェェェェェェ!」


仁王立ちする乃木 銀次
奴その者だった


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あきゅろす。
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