采は投げられた
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あいつ‥しつけェェェェ!!
「神谷!待てと言ってんのが分からんのかァー!!
それに廊下は走ったら駄目だろー!」
「うっせェェェェェ!
テメェも走ってるだろーがァァァ!!」
この俺が全力疾走してるのに、何でマけねぇんだ!!
クソッ!
「退けろテメェらァァァァ!!」
俺の怒鳴り声で、廊下にタムろしている奴らが、驚く
旧校舎から逃げ出した俺は、新校舎に来たはいいが‥‥
どこに身を隠すか整理出来ねぇまま、廊下を走り回っていた
集中してねぇと乃木の音が聞こえなくなる!
どんだけ差が縮まっているか?
あいつの隙をつく事出来ねぇか?
音を頼りに何とか逃げ切ってはいるが‥‥
「待て神谷ァァァ!!」
「ッ!!!」
チラッと後ろを振り向けば‥‥
恐ェーーッ!
精悍な顔付きがさらに凄みをました乃木
そんな奴が息も乱れた様子もなく追ってくる
ぜってェェェ、捕まる訳にはいかねぇ!!
弱点知られた今、何がなんでも!
(つーか何でこんな事になってやがる!)
するとついに俺が願い求めていた隙が、
後ろで人と人がぶつかる物音が
耳に聞こえてきた
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