采は投げられた
5
ハァ‥ハァ‥‥
「寝言は寝て言いやがれ!」
「ちッ‥‥ガードが固いですね」
「流石だな、その腕っ節は!毎日喧嘩ばかりして鍛えられたのか?」
コイツら並の奴らより強ぇ!
腹や頭にいいモンをぶち込んだはず
それなのに、痛がるそぶりは見せたが、ケロリとしてやがる!
「まぁ〜これ以上虐めたら、神谷の機嫌損ないかねませんから
いいんっちょーー!この辺にしときますか?」
「ん?あぁ、そうだな!そろそろお菓子で締めたい時間だしな」
シレッとほざきやがって!
はなっから良くしてやる機嫌なんか、持ち合わてねぇーんだよ!!
「はい、お弁当ですよー神谷!」
「ほら、言伝だ」
イライラ最高潮、鋭い目つきで睨みを利かせた事で、やっとコイツらにも伝わったらしく
こうして手渡された兄貴からの弁当とメモ
「お、おぉ‥‥」
感動もひとしおだな
早速とばかりに、マジ気になって仕方なかったメモを広げて見る
(兄貴の字だ!!)
綺麗とは言い難いちょっと癖のある字が目に飛び込んできた
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