采は投げられた
2
「くそッ‥‥強ぇ」
「オラァァァァ!そんなもんかテメェら!
ストレス解消にもなんねェェェ!」
ここは俺が通う男子校
そして今、俺は屋上に呼び出され‥‥
説明なんていらねーか
ーー‥ジャリッ
後ろから聞こえた微弱でかすかな物音
横に体をいなせばその直後
ガシンッ
打ち付けられた鉄パイプが床にめり込む
「な、に!?」
「あめぇーーって言ってんだ!オラァァァァ!」
呆気に取られたマヌケ面の腹に拳を叩きつけ、くの字に曲がったそいつを踏み台として
次々と襲い掛かってくる奴らに飛び蹴りを繰り出した
「ぐっ‥‥が、」
何人もの奴らがぶっ飛び、起き上がろうとした馬鹿な金髪野郎には留めとばかりに脚を振り下ろしー‥
「‥‥ぐはッ」
静けさが一帯を包み込みむ
そして足元には動かなくなった輩達
「ちっ、‥‥暇つぶしにもなんねぇ」
俺の毎日は、こんなんばっかの繰り返しだ
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