[携帯モード] [URL送信]

采は投げられた
3
「男漁りが目的ではないなら、真面目に授業受けて進学希望でもないですしー
あっ!もしかして、女の子が嫌いとかだったりするんですかーー?」


早くに核心を突かれてドキッと心臓が打つ


「ち、違ぇ‥‥」

「え?神谷、女の子ダメなんですか?」


上擦った声はモロバレ

冗談めかして言った事が当たったとは思わなかった市が、ビックリしてこちらをガン見しているのが分かる


「ダメじゃねぇ‥‥苦手なんだよ」

「うわっ!もしかしまして、昔その目が原因で、恐がられて泣かれてしまったとか!」

「ちッ!」

「それでもってトラウマになった揚句、近くに来られてもダメだとか!」

「う、うっせェェェェェェ!!」


その、まさかのまさか‥で悪ィか!
小さい頃、転んだ女の子を助け様とした親切心
それが仇となったのを覚えている

俺の顔を見てさらに泣き散らす女の子を、周りにはどう映ってたのかなんか一目瞭然


『虐め』『酷い子』『恐い』
そんな中傷が耳にこびりつき

いまだに女を前にすると、どうもその時がフラッシュバック

動悸が激しくなり、落ち着かねぇ

だから、女がいない学校と思い選んだが‥‥



「神谷!是非一発ヤりましょーー!
君はイイ受けになれます!
僕のネコちゃーーん!!」

「死ねェェェェェェ!!」

「そこはニャーーーでしょーーがっ!」



後悔先に立たず
チャイムの音に負けず劣らず、市の頭を叩き落としてやった
 


[*前へ]

3/3ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!