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采は投げられた
2
「クソッ‥‥」


市が来る前に時間を戻してぇ!


市を撃退したはいいが、いつ襲ってくるか分からない野郎を横にして
寝てる程馬鹿でもねぇ
しょうがなく寝る事を諦めた俺に


「あれ?神谷、どうしたんですかー?おいしい体勢とって下さいよ!」


タンコブが出来たであろう頭を摩っている市が、懲りずにほざく


「テメェのせいだろーが!」

「だって、何でも興味持つお年頃ですから、致し方ないんですよー!
僕としては、さも襲って下さいバリなヨダレ垂れ放題な体勢取ってる神谷が‥‥」

「お、俺が何だ?」

「鼻血噴出エロエロフェロモン‥‥
僕を惑わすいけない子悪魔ちゃん!」


駄目だコイツ
女みてぇな面なのに‥
黙っときゃ天使と言っても頷けるのに
なのに‥


「この学校はイイですね!
男食い放題ですよ!この顔に食いついたウサギさん達を、パクッと食べちゃう事出来て最高です!
神谷ここは楽園ですね!」

「‥‥」


悪魔だな
自分の顔を最大限に利用してやがる!!


市の好みは、かなりキツイ‥‥
身長は最低でも185は必要で、デカければデカいほどいい‥‥らしい
ヒョロイ奴も論外
ある程度筋肉があって、生意気な奴を泣かせてぇとか‥‥その条件にピッタリと当て嵌まっているのが

何で俺なんだよ!!



「ところでずっと気になってたんですが、神谷はどうして男子校にしたんですかー?
新たなる道に目覚めたい‥」

「訳ねェェェェェェ!!」


そんな理由で来るのは市、テメェだけなんだよ!!
誰もがそんなキモい想い、持っちゃいねェーーー! 


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