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采は投げられた
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「市、お前も教室に戻れ。授業始まるぞ」

「えぇーー、そんなッ!いいんっちょー!
せっかく、神谷がガチ嵌めOKしてくれたんですよ!
アンアン喘ぐ神谷を写メって、ムービー撮りまくろうとしてたんですよ!
僕の夢を壊すんですかーー!」


何て事言いやがる!


「市、テメぇ〜〜!一生の眠りにつくか?ぁあ?」

「こうなりゃ!委員長も、保健室行きません?
ちなみに、委員長は身長は?」


「何だ急に?ハハハッ羨ましいのか市?
そーかそーか、分けてあげたいのは山々だが、なんせ身長削ってしまうと、俺の人体に影響がー‥」


「(どーでもいいから)いくつなんですか?」

「180センチではあるが、まだ成長過程真っ只中だからな!
これからタケノコの様に伸びるぞ!」

「ん〜〜惜しい!最低185は欲しいけど‥‥ギリ手を打ちましょう!!
ご一緒に保健室へ!」


「ん?あぁ、何か食べに行くって言ってたな?
俺は甘い物が好きなんだが‥」



今しかねぇッ!
市があの野郎を止めている間に


(バックれる!!)


ゆっくりと忍び足でもって、少しずつ少しずつ
距離を取る
そして、絶妙なタイミングを見計らい


(今だ!)


コイツらから背を向け、走り出そうとした
 


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