采は投げられた
2
同い年の割に落ち着いた雰囲気
一昔前の日本男児を思わせる凜とした風貌
ただし、突っ立ている場合の乃木限定だが‥
ひとたび話しをすれば、人を戸惑いの渦に飲み込ませる事でも有名だった
だけど、それは些細な事
それ以上にいつも笑顔で笑う奴は誰からも好かれていた
そんな野郎は、先コウからはモチロンの事
他の奴らから絶大な信頼を勝ち得たか知んねぇが、すぐさま学級委員長に祭り上げられた
どこを取っても俺と正反対の奴
話す事もねぇし、そんな機会もありゃしねぇ!
そう思っていたのは俺だけで
あん時も‥‥
今日と同じ様に授業をサボろうとしていた俺に
声を掛けてきやがった
思い出すとヘドが出そうだ!
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!