采は投げられた
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コイツも市の毒牙にかかりやがった口か‥
それでも‥‥‥
「ちっ!そんなにいたぶりてぇならやりやがれ!テメェの蹴りなんて痛くも痒くもねぇ!」
「か、か、かっっこ良すぎですよ、神谷ァァァ!
そんなに僕の事を‥‥
はッ、これはまさに!
無事にここから出れた後、2人に愛が芽生え結ばれるんですねー!」
「違ェェェェェェェ!」
どうしてそんな勘違いが思い付くか分からねぇが
市に危害が行かねぇなら、それにこした事はねぇ!
なんら変わる事のない俺を見て、茶髪虎野郎が
渋い顔を見せる
「クソッ!‥‥おい、コイツ抑えろ」
何か考えが浮かんだのか、茶髪野郎は俺に対する攻撃を止めた後
そんな言葉を言い放った
近くに居た別の野郎が俺を後ろから羽交い締めにしやがる
これで少しの身動きも取れなくなった俺に‥
「痛めつけても駄目なら‥‥」
「な、に?テメェ!何しやがる!?」
「テメェのヤラい顔撮って、広めてやる!」
気持ち悪ィ顔を張り付かせながら、俺の着崩した学ランに手を掛けてきやがった
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