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采は投げられた
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「ちっ、卑怯野郎が!テメェら市を離せや!」

「‥‥市、だと?」



市だけでも!と訴えた俺の叫びに
返って来たのはボソッ低い囁き声
その声の主


さっきまでニヤついていた茶髪の顔が歪んでいた

何だ?コイツ‥‥



「市‥‥市、市、市!!
いつもいつも、馴れ馴れしく言いやがって‥‥‥」

「は?」


「ベタベタ触るは、楽しそうにしゃべるは、終いに仲良く昼飯だぁああ?」

「はい!神谷の美味しそーな体は最高のオカズですから!」

「は、はぁああああ!?」

「ッ!!神谷ぁああ、テメェ羨ましいんだよ!
俺だってなッ!
そうゆー事してぇんだァァァ!」

「知らねぇよゴラァァァァ!」


もしかすると俺は、とんでもねぇ勘違いをしてたのか?


憎しみ溢れ出す茶髪の目が俺を凝視する


「テメェをここに呼んだのはな〜‥‥」

「ぐぁッ!」

「あぁッ!僕の神谷に何するんですかー!」


腹に鈍い痛みが走った
奴が繰り出す蹴りなんか、簡単に避けれるもんのたいした事のねぇ攻撃

なのに!
今この状況だとモロ‥

サンドバッグか‥


「痛ッ‥‥‥くッ!」

「市の前でテメェの情けねぇ姿を見せる為なんだよ!」


何だ?
とばっちりを受けたのは俺の方かよ!


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あきゅろす。
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