采は投げられた
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「何がおかしいんだ、神谷?
知らないのか?今時のネコは喋るぞ」
「え、‥‥‥ぇえ!!?」
「腹減ったとか、遊ぼう‥とか」
「はぁあ?何言って‥‥‥」
嘘だろーが!!
ネコがしゃべる訳ねぇ!!
でも、待てよ‥‥
コイツは簡単に嘘を見破る奴
そして、キモい程自分に正直な奴
そんな野郎が果たして自ら嘘をつくか?
つー事は‥‥
うわっ、マジかよ!
ネコで喋るなんてドラえもんしか知らねぇぞ!
ヤベッ!ドキドキしてきた!
「あ、後‥なんて言うんだ?
俺の事とか‥‥どんな風に言ってた?」
「ん?確か‥‥口は悪いが優しい奴だ」
うわっ、マジかよ!
絶対俺の事、恐ェ!!つーと思ってただけに
動物に好かれる日が来ようとは!!
「とかを‥‥『ニャーー』と言って鳴いてたぞ」
「マジ、そうかぁ!茶太郎がニャーって‥‥
‥‥‥‥
は!!はぁあああ!?」
「だから、そんな事を茶太郎は言ってる‥‥
と、俺が思っただけだ!!」
「て、テメェの脳内言語変換なんて知るかァァァァ!!」
やっぱツッコまずにはいられねぇ!
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