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采は投げられた
3
最初は抵抗していた俺だが
言いだしたら聞かねぇ奴には意味ねぇ‥‥と、分かり
諦めて乃木と一緒に校内を連れだって歩く
歩いていればだ‥‥



至る所から気持ち悪ィ視線が

突き刺さってきやがった


(ちッ‥胸糞悪ィ!!)


あれ以来
なぜか分からねぇが、乃木の近くに居ると心臓は不整動脈を起こし
顔は熱くなりやがる

だから、コイツを避けてたっつーのに!
ましてや、一緒に歩けば‥‥


『おい、あれ!』『うわぁ、あの二人!』


そんな声も聞こえてきやがる


どいつもコイツもジロジロ見やがって!
あんな事はもぅねーんだよ馬鹿が!!

はっ!
テメェらには悪ィが、こんな所でホイホイ乃木とする訳ねぇだろーが!

誰も居ねぇとこならいざ知れず、なに期待してやがる!

だからこっち見んな!
ちっ!‥‥ムカつく奴らだ!



と、あれやこれや思ったテメェ自身に

‥‥‥‥‥‥
‥‥‥ん?


妙な引っ掛かりを感じずにはいられない
それは‥‥


‥‥‥え゙゙ッ!!


ッぐァァァァァァァ!!!

い、い今、俺!!
なななな、な、何考えた俺!
さらりと‥‥だ、だだだ、誰も居ねーならいいとか‥‥

そう思っちまってた‥‥?

なーーーッ!!
つーか、俺が今考えてた事は明らかに‥‥‥


つッ〜〜!
あ゙ぁ゙あ゙〜〜〜クソッ!!


俺は最悪な事を、テメェ自身で出してしまっていたらしい
頭ん中、発狂と一人ツッコミに忙しい中


隣を歩く乃木はスタスタと玄関に行き、そのまま外へ歩き出す



「ん?お、おい乃木!どこに行くんだ、テメェ!?俺を呼んでる奴はー‥」

「神谷なに言ってるんだ!
お前を呼んでいるのは茶太郎に決まってるだろ!」



決まってるって何だ?
質問した俺が悪いのか?
つーか‥‥


「ネコはしゃべれねェェェェェェ!!」


やっぱツッコまずにはいられねぇ!


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あきゅろす。
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