類は友を呼ぶ 1 「ところでさ〜、類ちゃんどこ行ったのかな〜?」 次の授業が始まるまで、雑誌を見て時間を潰していた俺の横で パックジュースを音を立てて飲みながら、今しがた思い出しただろう親友の存在を右京が呟く 「知んねー。あいつの事だ、またひょっこり出て来るだろ? あ〜幸せ、幸せ」 「あっ、もしかしてさ〜仲良くなれる子見つかって今ガンガン攻めていたりして」 「そりゃ〜相手の子はご愁傷様」 類が隣にいるだけで 疲労蓄積、イライラ激増、精神擦り減り、頭痛、瞳孔拡張‥その他もろもろ 軽く入院必要ありまで陥るこの症状が発生 あの馬鹿と長く付き合った奴っているのか? 「でもって、案外うまくいってるかもよ〜」 「げー、あいつと一緒にいれるって、どんな奇特な奴なんだよ」 そんな出来た人間いたら見てみたい 「ん〜もしくは、奇人?ほらっ、よくゆ〜じゃん! 目には目を、馬鹿には馬鹿を!」 「おぉ、相殺されて馬鹿粉砕? かくして俺達、早川兄弟に平和が訪れたのであった。 めでたし、めでたし」 悪は最後には滅びる定めってもんだ [次へ#] [戻る] |